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マイクロスコープについて
2024.1.08
目次
こんにちは、赤羽歯科池袋診療所、歯科医師の鈴木です。
今回は、マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)の紹介をしていきます。
根管治療、感染根管治療におけるマイクロスコープの使用が多いです。
私が治療した、実際のケースも合わせて解説していきます。
なぜマイクロスコープなのか
なぜマイクロスコープなのか?
お口の中というミクロの世界を治療するとき、歯医者では、二次元でのレントゲン診断と、肉眼での確認が主流でした。はっきりとわからない部分に関しては熟達した経験によりカバーしていました。
現在では、インプラント治療や歯周再生療法など、治療も多岐にわたり、正確な診断、正確な治療が今まで以上に求められています。
CTスキャンでの三次元的な正確な診断、要所でのマイクロスコープによる精密な治療は今や当たり前となっています。
メリット1〜よく見えて、見やすい!〜
メリット1〜よく見えて、見やすい!〜 (症例)
前述しましたが、従来の歯科治療は、レントゲンで診断しながら、根管治療、感染根管治療などにおいて、見えない部分に関しては熟達した経験と勘を駆使して治療を行なっていました。しかしながら、深い部位の虫歯の取り残し、歯茎の奥の歯石の取り残し、肉芽組織(汚染物質を含む)の取り残しは、治療の予後や、再治療のリスクにつながります。
マイクロスコープの登場で、見える範囲がグッと広がりました。
再治療のリスクが低減できると確信しております。
また、専門的な話になるのですが、マイクロスコープの照明は同軸照明を使用しております。視点と同じ方向から照明が入るため、影ができず、明るくて見やすいです。
歯科の治療において大切な事である、正確な診断と正確な治療がマイクロスコープにより底上げされ、多大な恩恵を感じております。以下、私の治療した症例を交えて、簡単にですが紹介していきます。
マイクロスコープ下での根管治療、感染根管治療の症例
根管内の汚染が進んだ歯の再治療のケースでしたので、根管治療終了後、ファイバーの土台を立てる前に、根管内壁に汚染がないかをマイクロエキスカという器具で触って確認しています。
実際に見て、触って確認するのが大事です。
さらによく見える事は、余計な歯を削らずに済むことにもつながります。
この歯ですが、レントゲンで見ると根管内にメタルコア(金属でできたさし歯の土台)が折れて残留しています。
このままでは根管内の治療ができず、除去しなければなりませんが、
従来だとどうしても歯が薄くなったりと負荷がかかりやすい処置でありました。
マイクロスコープ下で、超音波にて微細な振動をかけて金属を浮かしていきます。
今回のケースではトータルで8分強で除去しました。
熱をもたないよう注水冷却しつつ断続的に処置しますので、実際の超音波での処置時間は5分ほどでした。
取れる瞬間です。だんだんカタカタと揺れて浮いてくる手応えがあり、その後ポーンと飛んでいきます。
この後患者さんと動画を確認したところ、手を取り合って喜んでいただけました。
その後、順調な経過を辿っています。
メリット2〜お口の中でなにが起きているかを、ダイナミックに確認できる〜
メリット2〜お口の中でなにが起きているかを、ダイナミックに確認できる〜
治療前後の確認の精度向上は、我々歯科医師だけでなく、患者さんにも恩恵をもたらします。
当院では以前より、患者さんのお口の中の状況を説明させていただく時に、口腔内写真を活用し患者さんが理解しやすい説明を心がけていました。
当院で導入したマイクロスコープは処置中の動画もリアルタイムで記録できますので、お口の中で何が起きているかをより細かく説明できるようになりました。
(画像記録には、医科の手術記録にも用いられる、カリーナシステムを使用しております。)
患者さんからは「へぇ〜、初めて見た!!」、「これはわかりやすい!!」等といった声を頂戴しております。
最後に
当院では最新の機器を取り入れ、歯科医師が日々研鑽に努めております。
ぜひ一度、相談にいらしてください。
赤羽歯科 池袋診療所はサンシャイン60ビル8階にございます。
池袋駅東口から徒歩8分。
東池袋駅直結徒歩3分。雨に濡れずにご来院できます。
赤羽歯科池袋診療所での定期検診、お待ちしております。