むし歯がどのように進んでしまうのか｜赤羽歯科「池袋診療所」

こんにちは。

池袋、東池袋、サンシャイン60の歯医者、「医療法人社団　歯友会　赤羽歯科　池袋診療所」歯科衛生士　寺地です。

今回はむし歯がどのように進んでしまうのか、についてお話しします。

まず初めにむし歯とはなにか。

チョコレートやキャラメル、アメなどのお菓子に代表される砂糖を含む食べ物とむし歯にはとても深い関係があります。

むし歯の原因となるのは〝ミュータンス菌″という細菌です。この細菌は口の中に砂糖が入ってくると活発に働いて歯垢（プラーク）を作ります。そして歯垢（プラーク）の中で酸を作ります。

むし歯は、この酸によって歯が溶かされる病気です。

むし歯の進行度度合いはCO、C1、C2、C3、C4と言う名称で5段階に分類され、数字が大きくなるほどむし歯の進行度が上がります。

歯の表目が白く濁った色になったり、ザラザラした感じになります。まだ穴は空いていませんが、少し表面が溶け出してきている状態です。この段階では痛みはありません。

自宅でのセルフケアや、歯科健診での経過観察、フッ素の塗布をしっかりと行うことで健全な状態に戻ることができます。

歯の表面にあるエナメル質に小さな穴が空きます。この段階でも痛みなどの自覚症状がほとんど無いため、気づかないこともあります。

ほとんどの場合麻酔なしでむし歯を削り、コンポジットレジン（CR）というプラスチックの詰め物を詰めて治します。

エナメル質の下にある象牙質にむし歯が進んだ状態です。冷たい物、甘いものがしみるなどの自覚症状が現れます。

症状によっては麻酔をしてむし歯を取り、むし歯の大きさによって先程同様プラスチックの詰め物をするか、型を採ってインレー（詰め物）orクラウン（被せもの）を入れます。

象牙質のさらに下にある歯の神経（歯髄）にまでむし歯が進んでいる状態です。神経が炎症を起こしている為、とても強い痛みを感じます。

炎症を起こしている部分と神経を取り、神経が入っていた管（根管）の内部を消毒をして綺麗にし、神経の代わりになるお薬を入れ、最終的には土台とクラウン（被せもの）が入ります。

根の治療には時間がかかる為、被せ物が入るまでの間に何回か通院が必要になります。

この段階では既に、歯冠が崩壊して残っているのは歯の根っこだけの状態です（残根）。神経は完全に死んでしまっている為、痛みを感じなくなります。この状態を放置する事で根の先に膿が溜まり痛みが出る事があります。

ここまでいくと多くの場合歯を残す事は難しくなり、抜歯が必要になります。抜歯後は入れ歯やブリッジ、あるいはインプラント治療を行い失った歯の機能の回復を図ります。

同じ人が同じように食事をするので食べカスが詰まるところは決まってきます。

そしてすでに治療をしている所はご自身の歯ブラシの弱点で更にむし歯になりやすい所です。

なおかつ人工物（インレーやクラウン）が入っている所は劣化してしまい前よりもむし歯になりやすくなってしまいます。

1度治療をしても、二次う蝕や二次むし歯という、2回目のむし歯が起こってしまうことを知ってほしいです。

1度むし歯になって溶けてしまった歯は、自然に治ることはありません。

むし歯にならない為に普段から、しっかりと歯磨きをする事が大切です。歯ブラシだけではむし歯の原因である磨き残しは取れない為、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなのどの補助用具を使ってみましょう。

ジュースや飴、チョコレートなどの甘いものが好きな方はジュースをお水やお茶、飴やチョコレートをキシリトール入りのガムに代えるなどをしてむし歯になりにくいお口の環境を作る事も大切です。

痛みがなくても歯科健診を受ける事を勧めしています。むし歯の早期発見、予防に繋がります。

当医院でも定期検診、クリーニングを行っておりますので、是非お越しください。

赤羽歯科池袋診療所はサンシャイン60ビル8階にございます。池袋駅東口から徒歩8分。東池袋駅直結徒歩3分。雨に濡れずにご来院できます。