お知らせ

フッ化物歯面塗布(フッ素塗布)について

2022.7.17

目次

こんにちは。池袋、東池袋の歯医者 赤羽歯科池袋診療所の歯科衛生士片山です。

今回は「フッ化物歯面塗布」についてお話したいと思います。

フッ素歯面塗布は、萌出後の歯の表面に直接フッ素を作用させることによって、むし歯抵抗性を与える方法です。
萌出して間もない歯は、歯としては未熟なためむし歯になりやすい反面、フッ素を取り込みやすいという特徴があります。
そのため特に乳幼児から永久歯が成熟する15~18歳くらいまでの間、年2~3回程度フッ素塗布を行うことが
虫歯予防に効果的です。

しかし比較的高濃度(9000ppm)のフッ素を用いるため、
歯科医師・歯科衛生士が専門的に歯面に塗布します。
また成人の患者さんでは根面むし歯の予防として実施されています。
矯正治療中の患者さんや唾液流量の低下している人などむし歯になるリスクの高い人に対しても、
他のフッ素応用法に加えて実施されています。

 

フッ素の効果を説明していきますが、その前にそもそもなぜむし歯になってしまうのか
という原因の説明からさせていただく必要があります。

むし歯になってしまう仕組み。原因。

むし歯の原因、仕組み。

歯の表面の歯垢には多くの細菌が住んでいます。
この細菌は、食べたものに含まれる糖質を分解して酸を作ります。
この酸により歯の表面は酸性になり歯が溶かされてしまいます。これを「脱灰」と言います。

この脱灰が続くと歯が崩れてむし歯になってしまいます。

口の中から食べ物がなくなると、細菌は酸を作ることをやめ、
唾液により口の中は中和され歯の表面は中性に戻ります。
口の中が中性に戻ると、唾液中のカルシウムが酸で溶け出した脱灰部分に再沈着して修復され、
元通りの歯に戻るという仕組みが働きます。これを「再石灰化」と言います。
口の中では食事の度にこの脱灰と再石灰化が繰り返し起こり、むし歯の発生と修復が行われているのです。

フッ化物が虫歯予防に効果がある理由

むし歯の発生には先ほど述べた脱灰と再石灰化のバランスが重要なのですが、
フッ素は脱灰と再石灰化の両方に作用してむし歯を予防してくれます。

フッ素の効果として、
1,再石灰化の促進
2,歯質の耐酸性の強化
3,むし歯が酸を作ることの抑制

があり、フッ素を歯面に塗布することはむし歯予防に効果的なことがわかります。

多くの歯磨き粉にもフッ素が配合されています。

フッ化物の種類、効果を上げるためには

フッ素歯面塗布剤の種類は主に3種類あります。

1,ゼリー状

2,液状

3,泡状

この中で当院ではゼリー状のものを使用しています。
ゼリー状の利点としては、塗布しやすく歯の表面に留まりやすいことが上げられます。
当院では虫歯予防の十分な効果を得るために、
フッ素塗布をした後30分間はご飲食を控えていただいております。

フッ素歯面塗布は単に1回受けても効果は得られません。
3カ月~6カ月ごとに定期的に継続して受ける必要があります。
乳幼児に定期的に継続して実施した場合、むし歯が20~40%予防できたとの報告もあります。
つまり継続的なケアを行えばむし歯予防効果が高まるのです。

 

みなさんもむし歯を予防するべく
定期的なクリーニングとフッ素塗布を行いましょう。
池袋、東池袋の歯医者 赤羽歯科池袋診療所でしっかり対応いたします。

 

赤羽歯科池袋診療所は
サンシャイン60ビル8階にございます。
池袋駅東口から徒歩8分
東池袋駅直結3分
雨に濡れずにご来院できます。

監修者情報

赤羽歯科 理事 副院長 歯科医師

大竹

日本口腔インプラント学会 専修医
日本顎咬合学会 認定医
一般社団法人インプラント再建歯学研究会 所属
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
医療法人社団歯友会 インプラントセンター 管理責任者

2003年3月  国立新潟大学 歯学部 卒業
2003年5月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 勤務
2012年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 医局長就任
2013年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 副院長就任
2022年11月 医療法人社団歯友会 赤羽歯科 理事就任

一般的なむし歯、歯周病の治療からインプラント、歯科矯正、セラミック治療と幅広い分野の治療に対応しています。治療を受けた方が長い間快適な生活を送れるよう一人一人に真摯に向き合い、丁寧な治療を行うことを心掛けています。 また、むし歯、歯周病を未然に防ぐ予防歯科にも力を入れていますので何かお困りのことがある方も、お気軽にご来院、お声がけください。