お知らせ

コーヌスクローネデンチャーについて

2022.6.14

目次

こんにちは。赤羽歯科池袋診療所、院長の原田です。

今回は、こんなお悩みを抱える患者さんに答えるべく、

コーヌスクローネデンチャーについて、詳しくお話しさせていただこうと思います。

よろしくお願いします。

コーヌスクローネデンチャー(以下、コーヌス義歯)とは?

コーヌス義歯は、ドイツで開発され、今は日本でも広く取り入れられている治療方法です。

 

まず、歯に内冠とよばれる装置を被せてから、外冠という義歯本体と一体化した装置を装着していきます。特に引っ掛ける金具などはありませんが、しっかりと摩擦で固定されます。茶筒を想像していただくと分かりやすいと思います。卓越した技術を持つ技工士さんがテーパー(内冠の傾き)を精密に調整して仕上がります。この二重冠構造がコーヌス義歯の最大の特徴です。

その複雑な構造により、製作にはドクターの緻密な準備と、洗練された技工士さんの技術が必要なので、一般の歯科医院では取り扱っていないところもあります。

 

 

ですが、赤羽歯科 池袋診療所では私を含め全ドクターがコーヌス義歯による治療に精通しており、また技工士さんもコーヌス義歯を専門で作ることのできるマイスターが所属しております。患者さんに完成度の高い装置を使っていただく為、ドクターと技工士さんが綿密にディスカッションして製作しております。

コーヌス義歯の使用感はどのような感じか?

基本的には取り外し式のブリッジといった使用感です。

ブリッジ本来の歯で噛んでいる感覚はそのままに、取り外して歯ブラシができることによって、残存歯に対するセルフケア(患者さん自身でのブラッシング)が容易になります。

お口の中のトラブルのほとんどは汚れが原因で起きるので、セルフケアのしやすさは治療の予後に直結すると考えます。

また、欠損歯数が多いケースでは、装置に床を一体化してブリッジと入れ歯のハイブリッドな構造に設計します。

床をつけることにより噛み合わせの安定感を増し、残存歯への負担を軽減します。

装着感を向上させて、耐久性を上げる為、床は金属床を用います。

コーヌス入れ歯は、保険適用外の治療となります。

コーヌス入れ歯のメリット、デメリットについて

以下に、歯を失った時の修復方法と、それぞれの特徴の比較表を作りました。

患者さん一人ひとりの欠損本数や欠損形態によって治療計画は異なってきますので、一概には言えませんが参考にしてください。

 

インプラントとコーヌス入れ歯は、結局どちらが良い治療なのか?

現在の歯科治療は、インプラントの普及によって飛躍的に発展し、歯の喪失によって低下したお口の機能を元通りに回復させるレベルにまで至りました。

当院でも、インプラント治療でご飯がおいしく食べられる様になった!と患者さんに喜んでいただいております。

ただ、インプラント治療は、骨に人工歯根を埋入する外科的な手技を必要とする特性上、

・糖尿病や高血圧、骨粗しょう症治療中といった、全身疾患を有する患者さん

・歯周病等で極端に骨が少ない患者さん

・がん治療であごの骨が放射線治療の照射野に入っていた患者さん

上記のケースにおいては、医学的にみて治療を行うのが難しい場合があります。

また、欠損している歯の多さによっては、インプラント治療だと治療費がかなりの高額になり、経済的な理由で治療を諦める患者さんもいます。

だからといってブリッジと、そのブリッジに金具をかけた入れ歯を使用していると、何年かで支えになっている歯が脱落し、再治療や装置の再作製の必要が出てくる可能性があります。

コーヌス入れ歯はその構造上、支えの歯がもし脱落した場合にも、装置はそのまま、最小限の修理で継続して使用していただけます。初めのコストはかかりますが、同じ装置を長く使用していただけます。サスティナブル(長期的に長持ちする)な治療であると言えます。

せっかく良い装置を作ったのだから、ずっと使っていきたい…!

そんな患者さんの思いに応える治療です。

インプラントはできないけれど、長持ちして、元の歯に近い感覚でおいしくご飯を食べたい!

そんな願いを持った患者さんには、コーヌス入れ歯での治療を強くおすすめいたします。

最後に

長いコロナ禍からの立ち上がりに伴い、日本では特に健康への意識が高まっています。

おいしいご飯をしっかり噛んで、楽しく食べてこその健康ということがよく言われますが、

実際その通りで、栄養を摂る為の器官として、お口の機能を守る事は非常に重要です。

おいしくご飯を食べたい!長く保つ治療を受けたい!というのは皆さん共通の願いです。

その願いに応えるべく、私をはじめ、全ドクター、全スタッフが日々研鑽を重ねています。

ぜひ一度、相談にいらしてください。

池袋、東池袋の歯医者 赤羽歯科池袋診療所でお待ちしております。

 

赤羽歯科池袋診療所は
サンシャイン60ビル8階にございます。
池袋駅東口から徒歩8分
東池袋駅直結3分
雨に濡れずにご来院できます。

監修者情報

赤羽歯科理事 院長・歯科医師

原田

知明

1995年5月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 勤務
2010年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 院長就任

お口の中の状態は全身の健康にもつながるため、お口全体を一つとして考えた診療に取り組んでいます。当院では毎回、同じスタッフが患者さんのお口をケアすることで、担当医制、担当衛生士制を導入している点が大きな特徴です。 治療に関するご相談やご質問、またお悩みなど、お気軽に歯科医師やスタッフまでお尋ねください。QOL(Quality of Life/生活の質)向上のためのトータルな口腔ケアを行うことで、みなさんの毎日をより快適にすることができれば幸いです。