お知らせ
喫煙が口腔内に及ぼすリスクと禁煙について
2025.5.19
目次
こんにちは。
池袋、東池袋、サンシャイン60の歯医者、「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 池袋診療所」歯科衛生士 新井田です。
今回は、喫煙が口腔内に及ぼすリスクと禁煙について、お話させて頂きます。
喫煙をすることによって口腔内がどのように変化するのか?
喫煙者の口腔内は口臭が非喫煙者より強く、ヤニがつく、歯茎が黒くなる他、歯周病(歯槽膿漏)にも罹りやすく治療をしても治りにくくなります。
喫煙を続けていると血行が悪くなり歯茎からの出血が抑えられ、患者さん自身が歯周病に気付かずどんどん進行してしまい最終的には菌が骨にまで到達し歯が抜けてしまいます。
ニコチンは免疫機能を低下させ傷を治す組織の働きを抑えるため、歯周病治療を行っても治りが悪くなり悪化してしまう原因にもなってしまいます。
更に、タバコは唾液分泌量を抑える作用もあるため、口腔内が乾燥しやすく口臭の原因にも繋がります。
ヤニは歯の表面に付着しやすくザラザラしています。プラーク(歯垢)はツルツルの歯面よりザラザラしている歯面の方がつきやすいので汚れが溜まりやすくなってしまいます。プラークが付着すると虫歯、歯肉炎、歯周病、口臭の原因になります。
喫煙と関係する口腔疾患とは?
口腔粘膜→歯肉メラニン色素沈着、口腔癌、白板症、カタル性口内炎、扁平紅色苔癬、白色水腫、慢性肥厚性カンジダ症
歯周組織→歯周病、急性壊死性潰瘍性歯肉炎
歯→タバコ色素沈着、歯石沈着、根面う蝕
舌→黒毛症、舌白色浮腫、味覚の減退
口唇→角化症、口唇炎、口唇癌
その他→口臭、唾液の性状変化
乳歯→う蝕
胎児→口唇裂、口蓋裂
などがあります。
受動喫煙とは?
- 受動喫煙とは非喫煙者がやむを得ず副流煙を吸ってしまうこと。
喫煙していない方も家族や身の回りの方たちからの受動喫煙で口腔内に影響が出てしまいます。
小児への影響も考えられ、虫歯、歯肉への色素沈着のリスクが高くなってしまいます。
禁煙について
禁煙をすると歯茎は元の健康的なピンク色に戻り乾燥感も無くなります。更に免疫や細胞のはたらきが高まるため、歯周病のリスクが低下し治療の効果が上がることが明らかになっています。
禁煙指導というものがあり、喫煙者はニコチン中毒(依存症)の状態なのでその状態をニコチン依存症と診断し、疾患の1つとして医療機関での保険診療が受けられます。
【禁煙ステージ】
1、無関心期
2、関心期
3、準備期
4、実行期
5、維持期
これらの5つのステージに分類されステージにあった支援が施されます。
定期検診の必要性
喫煙者は非喫煙者よりお口の中が悪化しやすい状況なので定期的な歯科医院でのクリーニングが重要になってきます。セルフケアだけでは落としきれない汚れや歯周病の検査などお口の状態に合わせたクリーニングを行うことが大切です。
当医院でも定期検診、クリーニングを行っております。歯を元の白さへ戻したい、ヤニを取りたい、歯周病治療を行いたいなどお気軽にお問い合わせ下さい。スタッフ一同お待ちしております。
赤羽歯科池袋診療所はサンシャイン60ビル8階にございます。池袋駅東口から徒歩8分。東池袋駅直結徒歩3分。雨に濡れずにご来院できます。
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