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妊娠性歯肉炎とは

2025.7.21

目次

こんにちは。池袋、東池袋、サンシャイン60の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 池袋診療所」の歯科衛生士 鳥越です。

 

妊娠性歯肉炎というものをご存知でしょうか。

 

妊娠性歯肉炎とは、妊娠期に特有の女性ホルモンのバランスなどによって、歯肉が腫れて、歯周病のような症状が起きてしまうことです。

 

妊娠中は女性ホルモンのバランスが変化したり、食生活によって口腔内の環境が変化することもあります。

また、悪阻の時期は「歯ブラシを口に入れると吐き気がする」といったこともあり、歯磨きが困難となって、口腔内にプラーク(歯垢)が溜まってしまいます。

これらの状況が重なり妊娠性歯肉炎が起きてしまうのです。

妊娠性歯肉炎の症状

歯肉炎とは、歯肉が炎症を起こしている状態のことを言います。

 

★見られる症状

①歯ぐきが赤くなっている

健康な歯ぐきは赤ではなく、ピンク色です!

②歯と歯の間の歯ぐきが丸みを帯びており、ぷくぷくと腫れている

健康の歯ぐきはキュッと引き締まっています!

③歯磨きをしたときに出血する

歯ぐきに炎症が起きると優しく歯磨きしても、出血します

 

妊娠性歯肉炎は、これらの症状が妊娠中に急速に進行します。

 

おなかの赤ちゃんへの影響

妊娠性歯肉炎は歯ぐきだけに起こる炎症ですが、進行すると歯周病になることもあります。

歯周病に罹ると、歯周組織で産生された炎症性物質が血液を巡って胎盤、子宮に移行し、早産・低体重児出産のリスクを高めると言われています。

妊娠性歯肉炎自体は、歯ぐきに限局した炎症なので、そのようなリスクはないですが、そのまま放ってしまうと、悪化して歯周病へと進行してしまうため、日頃の歯磨きで違和感を感じたら歯医者さんでの治療を受けることが大切になります。

妊娠性歯肉炎の治療、予防方法

妊娠性歯肉炎は、通常出産を終えてホルモンバランスが回復すると症状は軽減すると言われています。だからといって放置してはいけません。

妊娠性歯肉炎の治療は、ご自宅行う毎日のセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアが基本となります。

①ご自宅でのセルフケア

妊娠性歯肉炎は、ホルモンバランスの影響も大きいですが、主な原因はプラーク(歯垢)であるため、ご自宅での歯磨きが大切になります。

歯ぐきが腫れているときは出血しやすいですが、気にせずに優しい力で歯と歯ぐきの境目まで磨くようにしましょう。

しかし、悪阻が酷くてなかなか歯磨きができないことがあると思います。そのような時は、歯ブラシのヘッドを小さいものに変えたり、歯磨きの回数の変更や、洗口を頻繁に行うなど、ご自身に合ったセルフケアを行いましょう。

②歯科医院でのプロフェッショナルケア

プロフェッショナルケアとは、歯科医師・歯科衛生士による口腔内の確認やクリーニング、セルフケアなど専門的な口腔管理のことを言います。

日頃の歯磨きで取りきれなかったプラーク(歯垢)や歯石などの汚れを専用の機械を使って取るクリーニングを歯科医院で行いましょう。

また、当院では患者さんの口腔内の状況を診て、一人ひとりに合ったセルフケアのアドバイスも行なっておりますので、是非お越しください。

 

 

 

赤羽歯科池袋診療所はサンシャイン60ビル8階にございます。

池袋駅東口から徒歩8分。東池袋駅直結徒歩3分。雨に濡れずにご来院できます。

 

監修者情報

赤羽歯科 理事 副院長 歯科医師

大竹

日本口腔インプラント学会 専修医
日本顎咬合学会 認定医
日本歯内療法学会 会員
一般社団法人インプラント再建歯学研究会 
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
医療法人社団歯友会 インプラントセンター 管理責任者

2003年3月  国立新潟大学 歯学部 卒業
2003年5月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 勤務
2012年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 医局長就任
2013年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 副院長就任
2022年11月 医療法人社団歯友会 赤羽歯科 理事就任

一般的なむし歯からマイクロスコープを使用した根管治療(歯内療法)、歯周病治療(再生療法)、インプラント、歯科矯正、セラミック治療と幅広い分野の治療に対応しています。常に最先端の知識を習得し、治療を受けた方が長い間快適な生活を送れるよう一人一人に真摯に向き合い、丁寧な治療を行うことを心掛けています。 また、むし歯、歯周病を未然に防ぐ予防歯科にも力を入れていますので何かお困りのことがある方も、お気軽にご来院、お声がけください。